厳しい基準をクリアし顧客の高評価を獲得

カスタマージャーニー作成プロジェクト


2020年に発足した部署横断型プロジェクト「広報・マーケティングタスクフォース」が、2023年4月「ブランドマーケティング部」として正式な部署に。さまざまな部署と兼務する形で集まった5名のメンバーが「AWS(Amazon Web Services)」「Webサイト制作」という2つの自社サービスのカスタマージャーニーを完成させるべく活動中だ。※所属や担当業務など、以下に記載の内容は取材当時のものです。

MEMBER

  • 金子 康行

    金子 康行

    常務取締役
    本プロジェクトの担当業務 :
    ホワイトペーパー作成

  • 佐藤 かおる

    佐藤 かおる

    ブランドマーケティング部 兼
    Webシステム部 課長
    Webディレクター
    本プロジェクトの担当業務 :
    全体進行、メイン担当

  • 関 健太郎

    関 健太郎

    Webシステム部 兼
    ブランドマーケティング部 課長
    Webディレクター
    本プロジェクトの担当業務 :
    Web広告の運用、サイト改修


  • 皆川 宇智

    皆川 宇智

    ソリューション営業部 兼
    ブランドマーケティング部 係長
    営業
    本プロジェクトの担当業務 :
    セミナー、展示会

  • 美濃川 笑子

    美濃川 笑子

    Webシステム部 兼
    ブランドマーケティング部 主任
    Webディレクター
    本プロジェクトの担当業務 :
    Webディレクション、コンテンツ制作

課題・ミッション

  • 流入顧客を最終的な契約まで導くための導線に弱みがあった
  • ナレッジ記事やホワイトペーパーなど点在していたコンテンツを整理・拡充しスタマージャーニーを完成させる

工夫したポイント

  • 営業部と話し合い、理想とするリード像の共通認識を持つ
  • 伝え方が難しいサービスのメリットを、実際の導入事例をモデルケースとして紹介する
部門を超えた連携で、会社のブランディングに挑戦

Talk Session : 1

カスタマージャーニーはなぜ必要?

金子:
カスタマージャーニーは、お客様に商品やサービスのタッチポイントに触れて興味を持っていただき、徐々に興味を深め、最終的にご契約いただく一連の流れを作ること。グローバルネットコアでもWeb広告を出したり、ホワイトペーパーのダウンロード数やナレッジ記事のページビューをチェックしたりしていますが、それぞれ個別の動きで連動性はあまりありませんでした。リード(マーケティングにより生み出される見込み客)を獲得し、育てていくための連動性や導線を作るのがカスタマージャーニー作成プロジェクトの概要です。
佐藤:
カスタマージャーニーを検討すると「ここにこういったコンテンツがあったほうがいいね」とか「これとこれを組み合わせて導線を作ろう」といった意見が出てきます。そして実際に生み出して育成したリードを受けて活動するのは営業の皆さんです。リードの質、つまりどういったお客様に興味を持ってほしいかというのは大事ですよね。
皆川:
以前、ブランドマーケティング部と営業部で話し合いができたのはすごくよかった。「ブランドマーケティング部の活動によって、こういうお客様がリードになるんだ」という共通認識を持てたのは大きかったと思います。
佐藤:
リードの数はある程度必要ですが、以前はそのまま営業さんに渡していたのが問題でした。営業の皆さんと話すことで、本当にグローバルネットコアのサービスを必要とするお客様に絞り込んでいく、そのための細かいフィルターとしてコンテンツや導線が重要なんだと再認識できました。
美濃川:
私が担当するコンテンツ作りも、リードが本当に求めている情報を提供するにはどのキーワードが適切か、専用のツールを使って調べるのはもちろんですが、社内のいろんな人に相談しています。
関:
最初の頃はWeb広告の成果が出ずに苦労しました。Facebookとかテキスト広告とかいろいろやってみたものの半年くらいは全然ダメで。そんな時に試したディスプレイ広告で、ようやく光明が見えてきました。今はディスプレイ広告に絞って少しずつ数字が取れてきたところです。
部門を超えた連携で、会社のブランディングに挑戦
部門を超えた連携で、会社のブランディングに挑戦

Talk Session : 2

正解がないマーケティングにどう立ち向かうか

金子:
関さんも言ったように、ここまで来るのは大変だったよね。そもそもうちの会社が売るのは「〇〇ソフト」みたいなパッケージじゃない。AWSもサービスの幅がとても広いし、当社がどのようなサービスを提供できるのかを伝えるのがそもそも難しいです。
関:
普通の会社なら成果が出なければ打ち止めにするパターンもあると思いますが、この部署は「もうちょっと続けてみよう」とあたたかく見守ってくれました。ようやく出た小さな芽を、みんなで育てていくような感じがありがたいです。
佐藤:
今では毎週楽しく会議をしていますが、実は関さんが入る前はもっとどんより重い雰囲気だったんです。
金子:
迷走してたよね(笑)。
佐藤:
マーケティングって正解がないから、方向性を見失ってしまったんですよね。AWSもサーバーを基軸とした「縁の下の力持ち」的なサービスだったので、「セールスに力を入れたいけど、その価値をどう伝えたらいいんだろう」と。
皆川:
2カ月くらい話し合って「そうだ、『DXクラウド』ってハマるキーワードだね」と。
佐藤:
そこからいろいろ走り出した感じでした。苦しい中でもナレッジ記事が順調に育って、アクセス数が右肩上がりだったのも救いでした。マーケティングというと一見華やかなイメージですが、実は地味で地道。正解がないから苦しい。でも正解がないからこそ、「諦めない気持ちがあればできる」とも思うんです。なんとかつなげていくしかない、というか。
金子:
試行錯誤する楽しみがあるよね。
美濃川:
分かります。失敗しても何が足りなかったのか話し合って改善する。それを自然にできるのがこの部署のいいところだと思います。
社内の雰囲気や仕事への向き合い方にも変化
社内の雰囲気や仕事への向き合い方にも変化

Talk Session : 3

他部署も巻き込み「マーケティングマインド」を社内に拡散

美濃川:
ちなみに私は、過去の採用ページにあった「広報・マーケティングタスクフォースの座談会の記事(※現在は非公開)」を読んで「面白そう、私もやってみたい」と思ったんです。前の会社にいた時からグローバルネットコアは知っていましたが、ある日突然ロゴが変わり、どんどん自社ブランディングを進めているところに興味を惹かれました。
金子:
美濃川さんはぜひブランドマーケティング部にほしい人材だったので、入社早々にスカウトしました(笑)。新卒の社員から「どうしたらブランドマーケティング部の仕事に関われますか」と聞かれることもありますよ。社内でも興味・関心が高まっているのを感じます。
美濃川:
ブランドマーケティング部の会議はわりと雑談が多めなんですけど(笑)、雑談の中から課題を見出して本質的な話に発展していくところも面白いです。これはブランドマーケティング部以外の社内の話ですが、例えばナレッジ記事を書くために、知識がありそうな方に質問すると、みんな嫌な顔をせずに答えてくれる。その協力体制にも驚きました。
金子:
この部署を通じてマーケティング的な思考が少しずつ社内に広がりつつあるのは、すごくいいと思う。
皆川:
これから開催予定のお客様向けのセミナーは、社内のエンジニアの方に講師をお願いしました。最初は乗り気じゃなかったと思うけど(笑)。
美濃川:
いろいろ話すうちにセミナーに生かせるアイデアを出してくれましたよね。
皆川:
「やるしかない」と観念しただけかも(笑)。けどそうやって「お客さんにいい情報を提供しよう」と部署の垣根を超えて1つの目標に向かっていく感じはすごく楽しいです。
関:
Webシステム部にもいい影響が広がっていると思います。ブランドマーケティング部の活動がきっかけで新しいお客様に出会えていますし、新しいビジネスにつながる可能性も感じています。
佐藤:
関さんと美濃川さんと私は、同じWebシステム部コンテンツ制作課にも所属しています。ブランドマーケティング部で導入したWebサイトの解析ツールを、コンテンツ制作課でも使ってみる、といった実務的なつながりも出てきています。
皆川:
お客様に対しての成果も出ていますよね。Webの導入事例記事を見てお問い合わせをいただいたり、「メルマガを見ました」と言って展示会に足を運んでくださるお客様がいたり。契約に至ればもちろんうれしいですが、実際の声や反応を聞けるだけでもすごくありがたいです。
金子:
導入事例の紹介記事は、伝えるのが難しいサービスを伝えるのにいいよね。導入していただいたお客様にインタビューした3分くらいの動画もあって、展示会で使わせてもらっています。私も会合に行くと「グローバルネットコアはAWSソリューションの提供、頑張ってますよね」と声をかけてもらったりしますよ。
佐藤:
プロジェクトはまだ道半ば。今後はコンテンツ提供で忙しくなりますが、どんな成果が出るのか楽しみです!みんな兼務なので多忙ですが、何かきっかけがあれば打ち上げで英気を養っています。ちなみに今日もビアガーデンに行く予定(笑)。楽しいメンバーと一緒に、社員たちを巻き込みながらマーケティングマインドを会社全体で共有していけたらと思います。

プロジェクトの成果


  • 導入事例やメルマガを見たリードからの問い合わせが増加
  • マーケティングマインドが全社に波及する流れを作れた

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厳しい基準をクリアし
継続的な案件獲得