全社横断プロジェクト
これまでほとんど実施してこなかった広報活動やマーケティング活動を強化するため、2020年10月に組織横断型の特命プロジェクトとして、「広報・マーケティングタスクフォース」を発足、以後ブランディング、広報、マーケティングの三つのチームで活動を推進している。 ※所属や担当業務など、以下に記載の内容は取材当時のものです。
MEMBER
-
金子 康行
常務取締役
本プロジェクトの担当業務 :
プロジェクトリーダー、ブランディング担当 -
後藤 孝
インフラサービス部 次長
インフラエンジニア
本プロジェクトの担当業務 :
マーケティング担当 -
渡邉 勲
Webシステム部 主任
Webディレクター
本プロジェクトの担当業務 :
広報担当 -
佐藤 かおる
Webシステム部 主任
Webディレクター
本プロジェクトの担当業務 :
広報担当 -
長谷川 綾女
Webシステム部
Webデザイナー
本プロジェクトの担当業務 :
広報担当 -
本多 貴義
ソリューション営業部 主任
営業
本プロジェクトの担当業務 :
マーケティング担当
課題・ミッション
- ブランディング活動により自社の強みや価値を目に見える形にすることでビジネスを成功に導くための礎を築く。
- 広報活動を通じて、企業認知度ならびに好感度の向上を図る。
- マーケティング活動を通じて、「売れる仕組み」の構築を図る。
工夫したポイント
- 初の試みだったため、広報などの基礎的な勉強、知識の習得からスタート。
- 2020年度中は具体的な目標設定をせず、失敗を恐れず積極的に挑戦する方針とした。
- 活動の効果測定は常時行い、継続的に改善を行った。
- スピーディーな活動と密接な情報共有のために、アジャイル開発で用いられるスクラムフレームワークを採用してチーム活動を実践。
Talk Session : 1
部門を超えた連携で、会社のブランディングに挑戦
- 金子:
- 今まで自社のことを外に向けてあまり発信してこなかったことを鑑みて、ブランディングと広報とマーケティングの三本柱で、2020年10月に「広報・マーケティングタスクフォース」を立ち上げてから約半年。このチームは部署関係なく挙手制だったけど、最初、どういった思いから参画したの?
- 後藤:
- もともと私は、お客様と直接関わる部署ではなかったので、外に向けてアプローチをしていきたい気持ちがずっとあったんです。
- 本多:
- 私の場合は、自分自身でも過去に広告を出してもうまくいかなかったことがあって、改めて挑戦してみたいなと思って参加したんです。そしてチームが立ち上がる時にちょうど、佐藤さんが転職してきたんだよね。
- 佐藤:
- ずっと広報や宣伝、編集といった職種で働いてきたので、経験が生かせると思い、入社してすぐに参加しました。
みんな職種も年齢も視点もバラバラですが、その違いがうまく生かされたバランスの良いチームだと感じています。約半年でたくさんミーティングをしたり施策を打ったりしてきましたが、みんな意見を出すし、何よりスピード感がすごい!毎日夕方15分ミーティングをする中で、意思決定が早くて、施策がアウトプットされるのが早い。すごくいいなぁと思います。
- 後藤:
- 「激しそうで大変そうですね」と言われたことがあるのは、このスピード感のせいかな(笑)。
- 長谷川:
- 私は一番年下ではありますが、フラットな雰囲気で遠慮せずに意見を出せますし、相談事もすぐ回答をもらえるところがすごいなと思っています。
- 金子:
- 佐藤さんが入って、一気にスピードが上がったよね。それまではメンバー全員に広報の経験がなく、勉強するところから始めていて、具体的な取り組みまでには落とし込めていなかった。
- 佐藤:
- グローバルネットコアはBtoBの会社なので、ビジネスマン層をターゲットにふさわしいメディア選定をして、専門的なサービスを分かりやすく咀嚼して伝えるアクションを重視しました。
- 本多:
- 施策の結果、広告バナーからグローバルネットコアのWebサイトへのアクセスが増えて、サイトは変えていないのにアクセス数が倍になるなどの成果が出ました。
- 渡辺:
- 私はお客様から「グローバルネットコアが掲載されている記事を見た」と伺ったので、このタスクフォースの説明をしたところ、その後の継続的なおつきあいにプラスになった感触を得ました。いつもはWebサイト制作を受注する側だったのが、今回、自社のコーポレートサイトを作る立場になり、発注する側の経験ができたこともすごく勉強になっています。
Talk Session : 2
社内の雰囲気や仕事への向き合い方にも変化
- 金子:
- 社外との関わり方の他に、社内や自分にも変化を感じたりする場面はある?
- 長谷川:
- 社内向けの広報で社内報や「広報マーケ部レポ」というこのプロジェクトの活動を発信するフライヤーの制作を担当していますが、「毎週大変でしょ?お疲れ様」「社内報の企画が今までにない感じで面白かった!」など声をかけていただいています。感想をもらったり、社員間の新しいコミュニケーションが生まれている様子を見ると、手応えを感じますね。個人的にも、苦手だった他人とのコミュニケーションが改善されていっていて、自分の成長につながっています。
- 本多:
- 私は「興味の乏しいお客様にまで興味を持ってもらうために必要な視点」がごっそり抜けていたことに気づかされました。長期的な視野で、会社PRや顧客獲得をすることの重要性を再確認したのは成長だと思います。営業部としてもこのプロジェクトとも連動する形で、名刺管理、MA(マーケティングオートメーション)、SFA(営業支援)といったシステムの導入・活用が進んで、新規商談獲得・新規顧客開拓の取り組みが活発になっています。
- 後藤:
- 私も、仕事自体も考え方や視点が変わってアクションや話す言葉が全部変わって、お客様視点の課題やベネフィットの部分を強く意識するようになりました。提案したランディングページに関して今までのお堅いイメージとはちがうのが出てきたとお客様に言われたという話も聞きます。同時に…お客様に突き刺さるボキャブラリーやデザインの知識が足りないことを痛切に感じています(笑)。
- 渡辺:
- この取り組みの一環で行ったワークショップやミーティングから、「社員がみんな実直で真面目」という自社の強みを再認識できたことは、すごく実感とマッチしていた点です。
- 金子:
- このスピード感や盛り上がりが会社全体に広がっていくといいよね。
ブランディング、広報、マーケティングの各分野で、それぞれ専門企業とのパートナーシップを結んで、新しいロゴやタグラインなども出てきたから、自社のブランドが可視化されて、みんなが意識するようになっていったらもっと会社の雰囲気も変わっていくはず。効果測定もしながら、どんどん走って行こう。
- 後藤:
- 正直、こんな全社的に意識を変える取り組みは「棺桶まで続く課題では?」と思っていました。それが数ヶ月で大きく芯の部分が動いているのが感じられて、これからがますます楽しみです。
- 渡辺:
- 実際、社内でもこの活動の現状や今後について聞かれたりして、新しいコミュニケーションが生まれています。より認知度を上げるため、TVCMをはじめどんなことができるかさらに検証していきたいですね。
- 長谷川:
- SNSの“中の人”に挑戦したいとか、学生や子ども向けの教室を開いて将来の採用活動につなげられたら楽しそうだな、とかアイディアはどんどん湧いてきます。
- 佐藤:
- メンバーの積極的で前向きな姿勢に、いつもワクワクしています。ブランディングでできた成果物を活用して、社内外に向けて統一的なメッセージを発信していきましょう!
- 金子:
- 「広報・マーケティングタスクフォース」に限らず、こういった部門横断型のプロジェクトは今社内に増えてきているよね。専門性の高い仕事をしながら、違う職種の人と一緒に別のテーマに挑戦するというのはどんどん増やしていきたいね。
プロジェクトの成果
- Webサイトアクセス数の増加など、認知度アップに成功。
- 新規商談獲得・新規顧客開拓、既存顧客への新しいアプローチの幅が広がった。
- 自社の強みが明確になり、部門や世代・役職を超えた統一のビジョンを構築できた。
- 個人のビジネス感覚やコミュニケーション能力が向上。