クラウドをお客様のビジネスシーンに。AWSの認知と利用を促進

AWS推進プロジェクト


AWS(Amazon Web Services)は、サーバーやストレージ、データベースなどを提供し、業務を円滑化する多種多様なサービスを提供するクラウドプラットフォームであり、グローバルネットコアはその有用性をお客様のビジネスにお役立ていただけるよう、技術力の向上や情報発信などに力を入れている。特に中心メンバーとなって利用推進に取り組むインフラエンジニアの渡辺と坂井が、AWSについて語り合った。 ※所属や担当業務など、以下に記載の内容は取材当時のものです。

MEMBER

  • 渡辺 亮

    渡辺 亮

    インフラサービス部
    インフラエンジニア
    情報処理安全確保支援士・ネットワークスペシャリスト
    主任
    本プロジェクトの担当業務 :
    プロダクトマネジメント

  • 坂井 佳祐

    坂井 佳祐

    インフラサービス部
    インフラエンジニア
    主任
    本プロジェクトの担当業務 :
    プロダクトマネジメント

課題・ミッション

  • 将来性や発展性のあるAWSの利用を推進する
  • サービスの有意性を伝え、価値向上につなげる

工夫したポイント

  • アンケートでお客様のニーズを探り、セミナーなどを通じてお客様との接点を増やす
  • AWSのメリットにグローバルネットコアの技術力・対応力をプラスして、より高い価値を提供できるサービスを考案する
AWSとグローバルネットコアの対応力の両輪で推進

Talk Session : 1

AWSとグローバルネットコアの対応力の両輪で推進

渡辺:
AWSには幅広いサービスがあって、代表的なのはEC2。安全かつ柔軟にサイズ変更ができるクラウドのコンピューティングキャパシティで、いろいろなサービスと組み合わせることでVPSなどの仮想サーバーではできなかったような発展的な使い方ができるのが魅力です。私たちは2人とも、今の部署への配属が2017年頃でしたが、当時はクラウドの業務はそれほど多くなかったですよね。
坂井:
はい。徐々にクラウドが主流になっていく中で、グローバルネットコアとしてAWSを推していくことになり、正式なプロジェクトとして2024年にスタートしました。
渡辺:
実際にAWSのサービスを扱うには、高い技術力とノウハウが必要。グローバルネットコアは新潟県初のAWSパートナーですが、パートナー企業として認定されるには一定数以上のAWS認定資格取得者が必要になるなど条件があります。資格取得に関しては会社の手厚いサポートもあって順調に取得者が増えています。会社全体でAWSサービスの提供を推進していこうと取り組んでいます。
坂井:
私たちの業務内容は、営業がお客様からヒアリングした要望をもとに、このサービスを提供しようとか、このオプションを付けてはどうかといったことを検討し、ご提案すること。やっていることは社内の他のインフラエンジニアと同じですが、AWSに特に力を入れています。
渡辺:
もともと使っていたサーバーをAWSに切り替えるお客様もいますね。
坂井:
はい。AWSに切り替えることで物理的なサーバーを買わなくていいので初期費用を抑えられますし、極端に言えばボタン一つで環境を用意できるから、できるだけ早くWebページを開設したい時などスピード面でも有利です。
渡辺:
そうしたAWSの利点に加え、グローバルネットコアの強みである「お客様に寄り添ったサーバー運用」もポイントになると思います。何か障害が発生した時はエンジニアがサーバーにログインして対応するわけですが、その対応力の水準が高い。「障害発生時は有償で対応」など条件付きサービスもある中で、グローバルネットコアはある程度の対応は標準のサービスに含めて提供しています。
AWSとグローバルネットコアの対応力の両輪で推進
AWSとグローバルネットコアの対応力の両輪で推進

Talk Session : 2

いかにお客様の不安を払拭し、メリットを伝えるか

渡辺:
私はもともとAWSに興味があって「会社でAWS関連のサービスを作るときはアイデア出しなどで協力します」と上司に伝えていたんです。それで今回のプロジェクトの担当になりました。
坂井:
私は上司から「渡辺さんと一緒にやってみないか」と声をかけていただきました。AWSの価値を伝えて利用に持っていくという本プロジェクトにはマーケティング的な視点も必要ですが、ずっと技術職一本だったので最初は手探り状態でした。Webサイトの掲載内容ひとつにしても「こうした方がグローバルネットコアの強みがわかりやすいのでは」と話し合いながら作りましたね。作って終わりではなく、今後も伝え方を工夫してブラッシュアップしていきたいと思います。
渡辺:
そうですね。マーケティングとか営業的な考え方が求められるので、新鮮で勉強になるところもたくさんあります。一度お客様にアンケートを取った際、「クラウドは気になるけどセキュリティが何となく不安」という声がありました。その不安をいかに解消し、AWSを利用するメリットを理解していただくかを心がけています。
坂井:
もちろん何でもかんでもAWSに持っていくのではなくて、お客様のご要望に応じてVPSをご提案することもあります。それぞれの特色や得られる成果を理解していただけるような説明が重要ですね。
渡辺:
クラウドの強みの一つとして、例えばテレビ番組である商品や会社が紹介されると、一気にアクセスが集中してWebページにつながらなくなったりしますよね。そういうときIPアドレスを調べてみると、アクセスが集中しても問題なく閲覧できるところはAWSを使っているケースが結構あります。それはアクセスが集中した時に自動で受け口を拡張するスケーリングという仕組みがあるからなんです。
坂井:
これまでは「自社サーバーを物理的に持っていた方が何となく安心」というイメージもあったと思いますが、その意識もだんだん変わってきました。物理的に持つことで、逆に地震など災害時のリスクも出てきますからね。
渡辺:
先日は「自然災害やランサムウェア被害といった緊急事態にも企業活動を止めない!」というテーマでセミナーを開催しました。私が情報処理安全確保支援士というセキュリティ関連の資格を持っているので、それを生かして講師を務め、多くの方にご参加いただきました。
坂井:
クラウドは費用が高いと感じるお客様もいると思いますが、物理的なサーバーの保守にかかるコストもあり、長期的に考えるとクラウドの方が物理サーバーより費用を抑えられることもあります。セミナーやさまざまな角度からのアプローチによって、お客様に安心材料を提供していきたいですよね。
いかにお客様の不安を払拭し、メリットを伝えるか

Talk Session : 3

お客様のやりたいことをAWSで叶えていく

渡辺:
AWSのパートナーには3段階ランクがあり、グローバルネットコアは「AWS セレクトティアサービスパートナー」という1段階目の認定です。このランクを上げていくのがこれからの大きな目標。それには社内の有資格者数と、AWS導入の案件数を増やす必要があります。
坂井:
そうですね。いろいろなお客様にAWSをご提案させていただくのですが、業界ごとに喜ばれるポイントや共通する困りごとがあるのかもしれない。そこを深掘りしていくのは今後の課題です。
渡辺:
これは個人的な話ですが、私はずっとブログをやっていて、もともと使っていたレンタルサーバーを2年くらい前にAWSに切り替えたんです。使ってみていいなと思ったのは、アップデートの時。セキュリティのアップデートをした後に動作がうまくいかないことがあると思うのですが、クラウドなら簡単にサーバーを複製できて、検証環境を作ることができます。片方でアップデートを試してみて、うまくいったら検証環境は削除すればいいだけ。VPSでも似たようなことはできますが、基盤側へのアクセスの問題でユーザが気軽にというのは難しいですね。
坂井:
「こういうことをしたいけどやり方がわからない」というお客様の声もあったので、使い方の事例を紹介しつつ、私たちのサポートでお客様のやりたいことを実現できるといいですね。AWSは、技術者としても興味深いもの。グローバルネットコアでは各エンジニアにAWSの検証環境が与えられるので、気になったことをやってみて、動きを確認できるので助かっています。
渡辺:
機械学習やAI関連のサービスも将来性があります。エンジニアとしてのスキルを上げていく一方で、セミナーやイベントなどお客様との接点を増やし、具体的な活動を通じて成果を上げていきたいと思います。

プロジェクトの成果


  • 技術者の知識やスキルにマーケティング思考をプラスすることで効果的にお客様に発信
  • AWSやクラウドへの理解が深まり導入実績につながっている

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